日本腎移植内科研究会

腎移植内科研究会・第4回学術集会

移植内科との医療連携による変化の検討と提案


○三村 哲史1、横井 順平1、加藤 彰寿1、峠田 直人1、野田 悠平1、丹羽 俊輔1、 坂 洋祐1、成瀬 友彦1、渡邊 有三1、辻田 誠2
1春日井市民病院 腎臓内科、2名古屋第二赤十字病院 移植内科

腎移植、とりわけ生体腎移植の症例数は年々増加しており、その生着率などの成績も以前と比し、格段に良くなってきている。当院でも腎代替療法の中で腎移植を積極的に情報提供できるようにしてきた。 しかし患者さんへの情報提供が、担当医師の腎移植への理解度やモチベーションによって多少変化することは否めない状況であった。
状況打開の為、2016 年 4 月より名古屋第二赤十字病院・移植外科(現・ 移植内科)から月一回の外来業務をお願いすることができた。2014~15 年度と 2016~17 年度を比較して紹介数は 11 例から 39 例と劇的に増加した。紹介から移植に至る率は下がった(72.7%→61.5%)が、これは様々な患者さんに数多く情報提供できたことを意味している。また PEKT 率が増加した(37.5% →83.3%)ことは CKD 早期の段階で移植外来を受診できていることを示唆するものであった。
生体腎移植の対象患者さんが増加する中で、一時的に血液透析が必要となる例も多くみられてきた。その流れは通常、内シャント作成し、血液透析を短期間施行され生体腎移植を試行して頂き、心負荷軽減のためにもその後に内シャント閉鎖の手術を施行することが一般的である。しかし、手術を複数回必要とすることや、移植腎の廃絶後に内シャント作成することになった時に手術が困難になることも予想され、患者に不利益になる可能性がある。
当院では、短期間の血液透析にカフ型の長期留置型カテーテルを使用する方法を使用し、その効果を検討している。経験症例を踏まえ、その有用性と問題点を提示する。