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質問(2024年2月2日投稿)
ネパールの患者さんについてです。特記すべき既往歴はありませんでしたが、以前より血圧高値傾向にはあり、X年本態性高血圧を背景とする悪性腎硬化症で腎障害を来しました。
現在CKDG5(eGFR 10-12mL/min/1.73m²)で経過しております。腎代替療法を考えた際に、血液透析で週3回の透析が開始となった際に、雇用者VISA(都内の飲食店で勤務)が失効して日本に在住できない可能性があり、今後の腎代替療法を見据えてご家族を伴って、母国への帰国を提案し、紹介状持参のうえ、X年12月にネパールの病院に受診いただきました。しかし紹介先では血圧のコントロールをもう少し厳格化すれば、保存期管理をもう少し継続できると言われて帰国してしまい、今度は「友人親族から生体腎移植をした人がいるから自分もそこで腎移植をして日本に留まりたいと発言するようになりました(国民健康保険は確認できております)。当院では腎移植を扱っておらず、移植後のフォローもできない体制です。
ネパール語以外は日本語・英語含めて疎通ができない方になります。
以下の点についてご質問させていただければ幸いです。
- イスタンブール宣言に則って、在日外国人の腎移植(生体・献腎)を行うことは可能なのか
- コミュニケーション・移植後の管理を対応できる施設はあるのか
対応について苦慮しており、同様のケースの経験例がございましたらご教示いただければ幸いでございます。移植・移植後対応が実際に難しい場合は再度ご本人とお話して、母国への帰国を促す予定です。