この度、第10回⽇本腎移植内科研究会を2025年7⽉19⽇(⼟)に⻘森県⻘森市で開催させていただくこととなりました。⽣まれ育った地で本研究会を開催させていただくのは⼤変名誉なことであり、本会の諸先輩⽅をはじめ、すべての会員と関係者の皆様に⼼より感謝を申し上げます。
さて、本邦における腎移植は2019 年に初めて年間2000件を超え、腎代替療法の⼀つの柱としての地位を固めつつあります。これまでは単⼀の診療科もしくはそれに準ずる体制にて術前検査から⼿術、術後の経過観察までを⾏う施設が多数ではありました。
しかしながら、昨今の症例数の増加に伴って各施設の診療体制にも変化がみられ、腎臓内科の役割が⾮常に⼤きくなりつつあります。腎代替療法選択から⻑期予後を視野に⼊れた内科的な経過観察まで、私共腎臓内科医が幅広く担って⾏かなければならない時代になりました。
腎臓内科の先⽣⽅の中には、そのキャリアの途中から腎移植を守備範囲に⼊れていく先⽣⽅も多数いらっしゃるかと推察します。初めはハードルを感じるかと思いますが、まずはその⾨⼾を叩くことと思います。診療科の垣根も、各部署の垣根も排除したチームを作ることが重要ではないかと思います。まずは「融合」ではないでしょうか。そこから少しずつでも私共腎臓内科医ができることからお⼿伝いをして⾏けば、極めて⽣理的であり優れた腎代替療法と⾔える腎移植医療をさらに「躍進」させて⾏くことができると考えています。
本研究会会場は⻘森駅前に構えます「ねぶたの家 ワ・ラッセ」のイベントホールで⾏わせていただきます。津軽の短い夏を飾る⻘森ねぶた祭を2週後に控えた熱気を肌で感じていただきながらの、実り多い第10回記念⼤会となりますよう、会員の皆様のご協⼒をよろしくお願い申し上げます。